七海仁+月子『Shrink ~精神科医ヨワイ~』8巻

精神疾患患者の就労というテーマは、めちゃくちゃ難しいと思う。

そもそも精神疾患に限らず、発達障害などの人の就労も難しい。

発達障害は個性だという意見がある。しかしわたしは今でも「欺瞞」だという思いが強い。事実として苦しんでいる人や、社会や企業にフィットできない人が多いように見えるからだ。実際(自称なので正確な診断状況などは知らないが)その手の傾向のある方と何人か働いたが、例外なく、大変だった。物理的な大変さもさることながら、こちらが一方的にフォローしなければならないという状況に対する精神的な大変さが凄かった。

まだ適応障害や鬱病から復職したメンバーと働いたときも、こちらの気の使いようが半端ない。

色々な人が働ける方が健全だと思うので、わたしもある種我慢するわけだが、この取り繕いはいつまで続くのかなって感じも正直抱いた。

綺麗事だけでは回らないと思う。

どこで落とし所を見つけていくのか、本当に難しいテーマだ。