『翔んで埼玉』

翔んで埼玉 通常版 [Blu-ray]

翔んで埼玉 通常版 [Blu-ray]

魔夜峰央の漫画が原作。

わたしは全く知らなかったのだが、この数年SNSやテレビで話題になったそうで、復刊され、さらに映画化されるに至った次第。

内容は、どう書いたら良いのか……一言で書くと「ご当地あるある」をベースとした過激なギャグ漫画、ということになるだろうか。

Wikipediaも読みつつもう少し説明すると、出身地・居住地によって激しい差別が行われている架空の日本が舞台である。都内屈指の名門校・白鵬堂学院に転入してきた主人公・麻実麗(GACKT)は、学院に10億円もの寄付金を支払った東京・丸の内の麻実証券の御曹司で、容姿端麗で気品もあり、アメリカにも留学経験があるエリート。当初は主人公に反発していた生徒会長・白鵬堂百美(二階堂ふみ)もやがて彼を慕うようになる。しかし、麻実麗は単なる美男子エリートではなく、その正体は埼玉県民。だ埼玉・く埼玉などと差別される埼玉県の解放運動に麻実麗は立ち上がり、彼を慕う白鵬堂百美も行動を共にする……と、そういうプロローグである。

埼玉が差別対象のギャグ漫画かと思いきや、東京都の中でも町田やら八王子は既に差別されているし、千葉も埼玉と同レベルとしてディスっている。茨城も、そして群馬に至っては人外の魔物が住む僻地として描写。実に過激であるが、わたしは申し訳ないが笑ってしまった。わたしの生まれ故郷の広島や、中学生から過ごした大阪などは、この手の描写をするならば、例えばヤ○ザの街としてディスられることになるだろう。

まあこの手のギャグのディティールを作り込むのは相当大変なので、映画化に関わった人は逆説的に地方愛がある人なんだろうな。