インキュベ日記

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『ビバリーヒルズ高校白書&青春白書』コンプリートDVD-BOX

寒冷なミネソタ州で暮らしていた双子の中流家庭が、温暖で華やかな上流家庭の子弟が多く住むカリフォルニア州ビバリーヒルズに引っ越し、双子の高校生兄妹がウェストビバリーハイスクール転校する……というプロローグの伝説的ドラマ。なんとディスク71枚という超絶ボリュームでDVD-BOXが発売されており、数ヶ月かけてちくちく観続けてきた。いやー長かった。

ビバヒルは実際ほんとうに面白いと思うのだが、アメリカのドラマブームが日本で巻き起こる一昔前のドラマって感じもするよね。でもわたしが高校生や大学生の頃などはNHKでよく一挙放送されており、貪るように観たな。そして思った。アメリカって凄いな、華やかだなと。それはもちろん間違いというか、ビバヒルの世界はアメリカの中でも明らかに上流家庭を切り取った一部の社会でしかなかったわけだけど、それでもインパクトは物凄かった。恋愛模様がいちいち大人びているし、親の離婚・再婚や犯罪・ドラッグ・銃・人種差別などなどアメリカの社会問題を積極的に取り扱っていることにも衝撃を受けた。日本の場合、せいぜい金八先生やGTOだから。

もうひとつ思った、というかビバヒルを通じて学んだのは、アメリカの連続ドラマの構造である。まずアメリカのドラマは日本に比べて圧倒的に金や人が注ぎ込まれていると当時は思った。そしてもちろん、それは良いことだと昔は無邪気に思っていた。しかしアメリカの場合、人気が出るといつまでも次のシーズンが作られて、当初の主役ですら途中でいなくなって、人気がなくなってボロボロになってやっと終わるというケースがある、というのをわたしは他ならぬビバヒルから学んだのである。ビバヒルは元々ブランドンとブレンダの双子が主役だったはずなのに、最後はブレンダだけでなくブランドンまでいなくなり、途中でいなくなったディランが復帰して、あれそう言えばヒロイン扱いだったケリーもいないよね、という。まあそういうグダグダ感も含めてスケールがデカいわ。日本では、たった3ヶ月の1クールで良くも悪くもこじんまりまとまるし、スケジュールだ何だで続編が作られるのが遅いことも多い。半沢直樹なんてシーズン1が2013年で、シーズン2が2020年だよ。アホかと。

閑話休題。名作ドラマはやっぱり何度観ても面白い。

余談

去年、ビバヒルのキャストが「本人役」で出演するというドキュメンタリー風のドラマが放送されたらしい。邦題は、ビバリーヒルズ再開白書。でもこれHuluの独占配信らしいんだよな。