『全裸監督』シーズン1@Netflix

全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

便宜上Amazonのリンクは書籍だが、あくまで今日の感想は本書を元にドラマ化されたNetflixオリジナルドラマである。

80年代のビニ本(いわゆるエロ本、ビニールに包まれて販売したからビニ本と呼ばれた)やアダルトビデオ業界を席巻した村西とおるの半自伝的なドラマである。書籍の自伝からはかなり脚色されているそうだが、80年代のすすきのや歌舞伎町の猥雑な雰囲気が凄くよく表現されていて迫力が凄い。

村西とおる役の山田孝之と黒木香役の森田望智の演技が凄まじいのは当然だが、他の演者も気合が入っているなと思う。特に荒井トシ役の満島真之介の演技は、村西とおるとは別の「時代に飲み込まれている感」があり、鬼気迫るほどである。1期の終わりで、裏ビデオの摘発・収監と昭和天皇の崩御を絡める描写も秀逸だと思った。それに警察官役のリリー・フランキーや、ヤクザ役の國村隼の不気味さというか昏い感じも、これまた怪演と言って良いだろう。

6/24に2期も始まるそうだが、1期の終わりでにわかに一皮むけてきた三田村(柄本時生が演じるアニメオタクね)が2期でどうなるかも気になる。

同僚とかには推奨しづらい作品だが、個人的には大推薦。