『かげきしょうじょ!!』@Netflix

全13話だが、6話で視聴中止。驚くほど底が浅いな。

宝塚歌劇団を思わせる「紅華歌劇団」の劇団員の育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」を舞台とした学生生活ドラマ。最初は高校なのかと思っていたが、16歳ではない人が多いし、学年を「予科生」「本科生」という呼び方をしていること、フツーの学科授業をしている描写がないことを踏まえると、音楽科の高校ではなく2年制の専門学校のような位置づけなのだろう。(追記だが、ネットで調べたら宝塚歌劇団にも宝塚音楽学校というものがあり、それも2年制の学校であった。)

全寮制で、10代を対象とした少女に一度だけ入学が許可されるとのこと。つまり10代の間は何度応募しても良いが入学したあと退学して、再度入学できるほど甘くはないと。そして2,000人近くの応募があるが入学できるのは40人ほど。かなり倍率は高いね。でも宝塚音楽学校も40名の定員に対して毎年1,000人から多くて2,000人の応募があるらしいから、この業界の常識に照らして妥当な範囲なのだろう。

設定は(宝塚そのまんまやんと若干思うものの)けっこう面白そうだが、肝心のキャラにハマれなかったというか。

1〜4話は、元アイドルグループだが男性不信の生徒がスポットライト。男性不信でアイドルを選んで握手会のファンに「気持ち悪い」と言って強制卒業させられたというバックグラウンド。わたしはアイドル文化にも他者を崇拝することにも関心がないが、どんな理由があったとしても自分でアイドルという職業を選んでおいてこうした言動を使うのは、相手に対して酷すぎるだろう。いや、「気持ち悪い」事件の前に、性別だけを理由に全ての男を憎むミサンドリストがアイドルをやっていたこと自体、職業に対する冒涜だろう。

5話から、地味な生徒にフォーカス。入学したら気が緩んだと言って太ってしまい、(自分でそう言っていたにも関わらず)気が緩んでるぞ、太ってるぞと当たり前の指導を受けたことで落ち込み、今度は飯を抜いて力が出ないとか言って歌の授業で声を出さないことで怒られる。ちゃんと食事をするように言われたことで、今度は何も考えずに飯を食って、また太ると言うので食べたあとに吐く。で、先生に慰められてアッサリと立ち直る。わたし自身肥満だし、摂食障害の根深さはよくわかっているが、フィクションにするとどうしてこんなに底が浅くなるのだろう。

6話? もう覚えてないな。