『監査役 野崎修平』@Netflix

全8話。

国有化されたおおぞら銀行を舞台に、サラリーマンとして、また銀行としての生き残りを賭けて窓際族だった筈の監査役が悪戦苦闘するドラマ。

90年代から2000年前後の銀行の実態の雰囲気がめちゃくちゃ出ている気がする。

いや、実際に働いたことはないんだけどね。

ないんだけど、なんかわかるというか。

このドラマは面白いエピソードが幾つもあるのだが、まず「おおぞら銀行」なのでモデルは「あおぞら銀行」じゃないかと勘繰る人は多いと思うが、それは半分正しく、半分間違っている。ドラマの原作はMANGAオールマンやグランドジャンプで連載された漫画であるが、漫画上では実は「あおぞら銀行」なのである。しかし連載開始は1998年で、現実のあおぞら銀行が出来たのは2000年、つまりたまたまなのである。実際のモデルは、富士銀行とみずほ銀行である。

なお、この原作は当時の日本企業でほとんど存在価値のなかった監査役にスポットを当てている点や、コンプライアンスにフォーカスしたりなど、かなり時代を先取りした作品である。このドラマが作られた2018年では「今っぽい」が、1998年とか2000年だったらみんな「は?」だったかもね。