ゆうきまさみ『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』全26巻

機動警察パトレイバー』『究極超人あ〜る』『鉄腕バーディー』などの代表作を描いた漫画家による、競走馬の育成をモチーフとした漫画。昔は全巻持っていたのだが、手放していたので、読んだのは7〜8年ぶりくらいだろうか。ゆうきまさみの漫画は相変わらず安定しており、安心して読める。というか繊細かつ絶妙な伏線の張り方とその回収の巧さが半端なくて、とにかく話に無駄がない。
物語が非常に重層的だなと感じる。少年の成長物語・自分探しの物語であり、牧場経営の物語であり、人間と動物の関わりの物語であり、「渡会家」と「渡会牧場の仲間」という二重の家族物語である。ヒロイン視点では、人を受け入れるという意味での成長物語でもある。何度読んでも笑って泣けて、前向きな気持ちになれる素晴らしい漫画だと思う。
なお紙の本のマーケットプレイスのリンクを上記に貼ったが、実際にはKindleストアで買ってみた。Kindleストアで漫画を買ったのは初めてだったが、読むのには全く問題ないね。Kindle Paperwhiteでは白黒しか表示できない、紙よりもスクリーントーンがやや潰れている、といった些細なマイナスポイントもあったが、どれも許容レベル。