インキュベ日記

書評3300冊・漫画評6600冊・DVD評1000枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

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菊澤研宗『成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学』

成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学作者:菊澤 研宗発売日: 2019/03/27メディア: 単行本経営学のビッグ・アイディア(大胆で革新的な考え)は現在、次の4つなのだそうだ。 野中郁次郎教授が展開した「ナレッ…

琴坂将広『経営戦略原論』

経営戦略原論作者:琴坂 将広発売日: 2018/06/29メディア: Kindle版んー、よくまとまっているとは思うが、原論という感じではない。前半で経営戦略の理論的歴史を追っていった後、後半で理論と実践の間について検討するみたいな感じ。原論という言葉に弱いの…

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)作者:カズオ・イシグロ,土屋 政雄発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版キャシーという名の女性が、自分の少女時代を回想するという建て付けの小説。ブッカー賞の最終候補にもなったカズオ・イシグロの代表作なので、読…

坪井賢一『これならわかるよ!経済思想史』

これならわかるよ!経済思想史作者:坪井 賢一発売日: 2015/06/12メディア: 単行本(ソフトカバー)古典派経済学、マルクス経済学、ケインズ経済学という3つの経済学(経済思想)を、経済思想と表裏の関係にある政治思想とセットで解説した本。まとめると以下…

名和高司『企業変革の教科書』

企業変革の教科書作者:名和 高司発売日: 2018/12/07メディア: Kindle版企業変革を頻度(一度に行うのか継続的か)と程度(破壊的・革命的に行うか漸進的に行うか)の2×2マトリックスで、4つのモデルとして定義。 シュリンク・トゥ・グロー(S2G) セルフ・デ…

宮内悠介『黄色い夜』

黄色い夜 (集英社文芸単行本)作者:宮内悠介発売日: 2020/07/03メディア: Kindle版超巨大なカジノ・タワーがほぼ唯一の観光資源である架空の国を舞台に、主人公がカジノ・タワーの最上階を目指すという賭博小説。『盤上の夜』『スペース金融道』等、面白いな…

名和高司『コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法』

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法作者:名和高司発売日: 2018/07/12メディア: Kindle版マッキンゼーとボスコンの双方でトップに上り詰めた人間は著者ぐらいのものだそうで、その著者がコンサルの得意技である問題解決の技法と、コンサルを超える…

花野康成『道具としてのアカウンティング』

道具としてのアカウンティング作者:花野 康成発売日: 2006/11/30メディア: 単行本(ソフトカバー)会計の入門書。昔々に買って、パラパラ読んでいたのだが改めて通読。第1部「会計を使いこなすための基礎知識」では、基本(B/S、P/L、キャッシュフロー計算書…

中野剛志『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】』

全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】作者:中野剛志発売日: 2019/07/10メディア: Kindle版『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』の続編。incubator.hatenablog.com著者は現代貨幣理論(MMT)の考えに立脚しているのだが、…

中野剛志『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 (ワニの本)作者:中野剛志発売日: 2019/05/22メディア: Kindle版 デフレとは需要不足/供給過剰により引き起こされる、物価が下がり続ける=貨幣価値が上がり続ける現象である。デフレ下では先行きに不安…

小森哲郎『企業変革の実務』

企業変革の実務 いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか作者:小森 哲郎発売日: 2018/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー)いつ何をどの順番で変えていけば企業変革が上手く行くかという観点で詳述した本。凄い内容だと思ったんだが、いざ読むと正直あま…

星健一『amazonの絶対思考』

amazonの絶対思考 常に、「普通という基準」を作り変える (扶桑社BOOKS)作者:星 健一発売日: 2019/11/02メディア: Kindle版アマゾン・ジャパンの事業統括や社長を10年間担ってきた方がAmazonについて語り尽くした本。事業ドメインや意思決定文化など非…

坪谷邦生『図解 人材マネジメント入門』

図解 人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ作者:坪谷邦生発売日: 2020/05/28メディア: Kindle版元リクルートマネジメントソリューションズの方。個人出版のような形で『人材マネジメントの壺』とい…

麻生要一『新規事業の実践論』

新規事業の実践論 (NewsPicksパブリッシング)作者:麻生要一発売日: 2019/12/04メディア: Kindle版わたしが感じた本書の要諦は2点で、ひとつは、新規事業は必ずしも起業せずとも良く、むしろ社内企業の方が大企業のリソースを使えて低リスクなので良いという…

玄田有史 編『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか発売日: 2017/04/14メディア: 単行本編著者の玄田有史は、若年層や、中高年ながら働けていない人々の労働実態に専門性を持つ研究者である。わたしが考える、一般に知られる彼の最も大きな功績は「ニート」の概念を広…

林明文+古川拓馬+佐藤文『経営力を鍛える人事のデータ分析30』

経営力を鍛える人事のデータ分析30作者:林 明文,古川 拓馬,佐藤 文発売日: 2017/09/01メディア: 単行本人事データ分析の本として読むと正直物足りないが、人事の基礎統計をどう人事企画に活用していくかという観点で読むとけっこう参考になる。個人的にはけ…

中原淳『サーベイ・フィードバック入門』

サーベイ・フィードバック入門――「データと対話」で職場を変える技術 【これからの組織開発の教科書】作者:中原 淳発売日: 2020/02/28メディア: 単行本(ソフトカバー)んー、まあまあ。著者は本の出版に慣れて、キャッチーな本を作るのに慣れてきたな……と思…

中原淳+島村公俊+鈴木英智佳+関根雅泰『研修開発入門 「研修転移」の理論と実践』

研修開発入門 「研修転移」の理論と実践作者:中原 淳,島村 公俊,鈴木 英智佳,関根 雅泰発売日: 2018/06/21メディア: 単行本(ソフトカバー)研修転移(Transfer of training)とは「研修で学んだことが現場で実践され、成果が生み出されること」であり、つま…

鈴木克明+美馬のゆり『学習設計マニュアル』

学習設計マニュアル: 「おとな」になるためのインストラクショナルデザイン作者:鈴木 克明,美馬 のゆり,竹岡 篤永,室田 真男,渡辺 雄貴,市川 尚,冨永 敦子,高橋 暁子,根本 淳子発売日: 2018/03/28メディア: 単行本(ソフトカバー)学びというものを、学習環…

小林よしのり『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』

ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論 (SPA!コミックス)作者:小林 よしのり発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版小林よしのりの著書は本と漫画どちらに分類するか迷うのだが、まあ絵より文字の方が多いぐらいだし、これまでの著書もbookのラベルをつけてい…

村上春樹『村上T 僕の愛したTシャツたち』

村上T 僕の愛したTシャツたち作者:村上春樹発売日: 2020/06/04メディア: Kindle版Tシャツ好きな村上春樹が、これまでにコレクションしたTシャツを開陳してエピソードトークする。良くも悪くもこれだけである。肩の力が抜いて読めるし、わたしは村上春樹の…

オースン・スコット・カード『死者の代弁者〔新訳版〕』下巻

死者の代弁者〔新訳版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)作者:オースン スコット カード発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版『エンダーのゲーム』の続編、その下巻。一般的な知名度は、映画化もされた『エンダーのゲーム』の方が高いが、個人的には第二作である本…

オースン・スコット・カード『死者の代弁者〔新訳版〕』上巻

死者の代弁者〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)作者:オースン スコット カード発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版『エンダーのゲーム』の続編。『エンダーのゲーム』を読んだことが前提となった世界観なので、ネタバレを防ぐためにあまり細かく書きたく…

オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕』下巻

エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)作者:オースン・スコット・カード発売日: 2013/12/13メディア: Kindle版昨日感想をアップしたSF小説の下巻。天才的才能を見出されたが故に、主人公アンドルー(エンダー)・ウィッギンは地球外生命体の侵略に備えるためわず…

オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕』上巻

エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)作者:オースン・スコット・カード発売日: 2013/12/13メディア: Kindle版1985年に出版されたSF小説で、執筆時期を考えるとそろそろ古典と読んで差し支えないと思えるものだが、2012年の映画化に合わせて新訳版が発売されたた…

電ファミニコゲーマー編集部『ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない』

ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)作者:電ファミニコゲーマー編集部発売日: 2019/03/09メディア: Kindle版名作ゲームのクリエイターへのインタビュー集。本書では、ゼビウス、桃太郎電鉄、不思議のダンジョンシリーズのク…

架神恭介+辰巳一世『完全教祖マニュアル』

完全教祖マニュアル (ちくま新書)作者:架神恭介,辰巳一世発売日: 2016/07/29メディア: Kindle版新興宗教の教祖として成功するにはどうすればよいかを解説するという、これまでにない切り口の宗教入門書。教義の作り方や信者の集め方、お金の儲け方、果ては奇…

山下貴宏『セールス・イネーブルメント』

セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方作者:山下 貴宏発売日: 2019/12/18メディア: 単行本(ソフトカバー)イネーブルメントとは、有効化するというenableの名詞形である。そしてenableはbe able to ~のableから来ている。en+able+mentだ…

横山禎徳『組織――「動ける組織」のデザイン25のポイント』

組織 「組織という有機体」のデザイン 28のボキャブラリー作者:横山 禎徳発売日: 2020/03/19メディア: 単行本(ソフトカバー)大前研一に並ぶレジェンドなコンサルタントにして、組織デザインの専門家(組織デザイナー)という触れ込みだったのと、組織デザ…

『SFが読みたい!2020年版』

SFが読みたい! 2020年版発売日: 2020/02/06メディア: 単行本SFマガジン編集部による、2018/11-2019/10の新作SFのブックガイド。1位の伴名練『なめらかな世界と、その敵』、3位の小川一水『天冥の標』シリーズ、10位の菅浩江『不見(みず)の月 博物館惑星Ⅱ』…