インキュベ日記

書評3200冊・漫画評6000冊・DVD評600枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

安宅和人『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』

ざっくり整理すると、前半は日本はいかに駄目であるかをデータを示して突きつけるパート。そして「いやいや日本にも希望はあるよ」と示してからの、後半はこうやって再生して人を育てると良いよというパート。

全体として、すごく気合をいれて書いていると思うし、それに刺激も受ける。

しかし長すぎない?

この半分とか3分の1で書いてほしいと正直思った。

あと、年齢は関係なく人を雇うべきとか書いておきながら、その後は平気で「年寄りは坂本龍馬を目指さず若者を支えれば良い」と書く、その論理矛盾が凄く気になった。わたしは一貫して、つまり10代の頃から、若手だからとチヤホヤしたり過小評価したり、一方年寄りだからと無条件に敬ったり排斥するような流れが大嫌いだった。それは今も変わらない。体力の差はあれど、本人がビジネスシーンから引退すると考えるまでは同列に扱うべきだ。若手はより長く経験を積めるから可能性があるとか言うが、そんなものは嘘だ。若手のときの表層的なノウハウは数十年単位で見たら結局役に立たないことは、今の年寄りが証明している。だから年寄りは老害とか言われるわけである。しかし「成長し続ける」というマインドセットを持った人間は若手にも年寄りにもそれほど多くなく、そういう人間は本人が引退を自覚するまでバリバリに働いてもらえばいいし、その人達が主人公で良いのだと思う。若手がキラキラしているから主人公に据えるなんて愚策の極みだ。

NHKスペシャル取材班『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実』

6.2

本書は腸内フローラを世に広めた2015年の番組『腸内フローラ 解明! 脅威の細菌パワー』の取材班が、最新の研究成果をわかりやすく整理したもの、という位置づけである。まあ2015年時点での最新なので、今からすると少し違う点もあるのかもしれないが、そこまで大きくは変わっていないだろう。

まず、腸内フローラの正式名称は腸内細菌叢ちょうないさいきんそうである。腸内細菌は、菌種ごとの塊となって腸壁に隙間なくびっしりと張り付いており、この状態がお花畑(flora)に見えることから腸内フローラと呼ばれるようになったそうだ。すごーくざっくり書くと、「腸内環境」と「腸内細菌」の合わさったような意味なのかなと思っている。

次に、本書の構成だが、前編は「腸内フローラ 10の真実」で後編が「腸内フローラ『超』深い話」である。要するに、前半は入門編、後半は応用編だと理解した。

まず前編のポイント。

  • 腸内フローラの真実1
    • 痩せている人と肥満の人で腸内フローラに違いがあるが、単に肥満の結果の結果ではなく、腸内フローラの違いが原因となって肥満を引き起こしてることが判明している。
    • 腸内フローラを肥満フローラとやせフローラに便宜的に区分した場合、その顕著な違いはバクテロイデス等の数種類の腸内細菌である。これらの腸内細菌は食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を作るが、脂肪細胞には短鎖脂肪酸に反応するセンサー(受容体)があり、短鎖脂肪酸を感知すると栄養分の取り込みをやめ、脂肪が過剰に溜まるのを防いでいる。また交感神経にも短鎖脂肪酸に反応するセンサーがあり、短鎖脂肪酸を感知すると代謝が活性化する。
    • 短鎖脂肪酸は酢酸・酪酸・プロピオン酸の総称であるが、酢を飲めば同様の効果が認められることがわかった。しかし酢の効果は一時的だし、採り過ぎは歯にも悪い。結局、食物繊維をしっかり採って腸内をやせフローラにする方が良い。
    • 腸内細菌は、単純に善玉菌と悪玉菌に分けられるわけではない。
  • 腸内フローラの真実2
    • 糖尿病は、肥満を防ぐ短鎖脂肪酸で改善できる。また短鎖脂肪酸は腸内環境を整えてインスリンの分泌を促す
  • 腸内フローラの真実3〜4
    • 肌のシワを改善するエクオールを作り出す腸内細菌を、日本人の2人に1人が持っている。大豆を摂ることでエクオールを作り出す腸内細菌も増えると考えられる。またエクオールにはがん予防効果も期待されている。一方、肥満になると増える腸内フローラ最近はがんを引き起こす。
  • 腸内フローラの真実5
    • 腸内細菌は動脈硬化も引き起こす。ただし将来的には乳酸菌のプロバイオティクスで防げる可能性もある。
  • 腸内フローラの真実6
    • 腸内環境とアレルギーの関係性も指摘されており、腸内環境の改善はアレルギー予防や改善に繋がる。
  • 腸内フローラの真実7
    • 腸のバリア機能が弱まると糖尿病やがんになりやすくなる。そしてバリアを守るのは短鎖脂肪酸(また出てきた)。
  • 腸内フローラの真実8
    • 腸内細菌がいないと、脳が正常に発達できない上、腸内フローラ次第で性格まで変わることが指摘されている。
  • 腸内フローラの真実9〜10
    • 腸内最近でうつ病や自閉症を治療しようという研究が進んでいる。

次に後半はちょっと抽象度が上がったかな。

重要な指摘としては、人類と腸内細菌は長い時間をかけて「共進化」とも言うべき仕組みを作っているということだ。例えば赤ん坊がものをベタベタ触って指しゃぶりをしたり、近くにあるものを口に入れたりというのは、腸内細菌を取り入れるための本能だという説もあるらしい。でも事実として、腸内細菌は多様性が非常に重要で、病気の人や老人の腸内細菌は多様性が失われていくそうだから、腸内細菌を獲得しようとする子供の本能は正しいのである。

堀江貴文『東京改造計画』

東京改造計画 (NewsPicks Book)

東京改造計画 (NewsPicks Book)

  • 作者:堀江貴文
  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: Kindle版

はじめに

ホリエモンは(まだ宣言したわけではないが)都知事選に出ると言われており、その彼が出した東京都をより良くするための提言が本書である。

彼が選挙に出るなら、本書の内容が実質的な選挙公約・マニフェストのようなものと考えて良いだろう。

わたしは今の政治に対して大きな不満を持つ人間だが、その最大の理由が、選挙公約やマニフェストと呼ばれるものに起因する。どの政治家もテキトーなことを選挙公約・マニフェストとしてブチ上げるが、いざ当選したら誰もそんなことをやろうとはしない。当選早々に「あれは単なる心意気のようなものだ」という類の発言をした政治家もいたな。これについては村上龍の書籍を引用しておきたい。

 ゆっくりとした変化なので、気づいている人が少ないのかもしれないが、日本の政治は完全に末期的な症状を示している。わたしが主催する「JMM」というメールマガジンを通じて、山崎元という金融のプロから、重要なことを学んだ。政府の予算案をどう思うかという質問への回答の最後に、山崎さんは「政治は監視の対象ではありますが、期待を持ち込む場所ではありません」と書いた。以前から思っていたことが、はっきりと言葉になったような爽快な表現だった。大手既成メディアが、何を勘違いしているかはっきりとわかった。
 たとえば「菅内閣に何を期待しますか」という質問だ。新政権が発足するとき、メディアは「街の声」を求めて、人々にそう聞く。そんな質問は、意味がないというだけではなく、絶対に聞いてはいけないのだ。日本の政治システムでは、政権は総選挙で勝った与党が担当し、党首が首相となる。だから、選挙の際のマニフェストを実行するかどうか、国民もメディアも、単に「監視」するだけでいい。そして、マニフェストが実行できないときは、その理由を明らかにして、理由に納得できない場合は世論で政府を倒す。
 (略)
 大多数の日本の政治家は、自分が監視されているのではなく、期待されているのだと勘違いしている。大手既成メディアが、何を期待しますかと街の人々に聞くのだから、そう勘違いするのも無理はない。「新政権のどんな政策について監視しますか」と聞けば、政治に良い意味での緊張が生まれるかも知れない。だがそんな質問が発せられることなく、日本は衰退の一途をたどるのだろう。
 期待、奇妙な言葉だ。期待するというのは、相手に何かを望むという意味だが、経済や政治は本来は「契約」で成立していて、そういった概念からは無縁のはずだ。男が女に対して「甘い期待」を抱く、というのはごく自然なことだが、たとえば、営業が取引先に期待するのも、上司が部下に期待するのも、考えてみればおかしい。契約している場合を考えると理解しやすいが、契約を交わす双方には、契約の履行があるだけで期待はない。
incubator.hatenablog.com

わたしは選挙公約・マニフェストについては、それができたのか/できていないが明確な進捗があったのか/できていないのかを、厳正に評価すべきだと思う。極論すれば、政治家を選ぶ基準など選挙公約・マニフェストしかないはずなのだ。やれもしない、それどころかやる気もないようなことで政治のリーダーが決まるのにはうんざりだ。それは控えめに言ってリーダーなどではなく夢想家、遠慮なく言わせてもらえば詐欺師を選んでいるに過ぎない。

その観点でいうと、現職の都知事・小池百合子が掲げた7つの0ゼロはひとつも達成されていない。待機児童ゼロ・残業ゼロ・満員電車ゼロ・ペット殺処分ゼロ・介護離職ゼロ・都道電柱ゼロ・多摩格差ゼロはいずれも達成どころか大した進捗もなく、そもそも進捗のための動きすらほとんど見られなかった。希望の党としての12の公約も同様だ。まだ立候補するか表明していないけれども、わたしが小池百合子に投票することは120%ないと言って良い。

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ホリエモンについては、政治家を本気でやる気などなく、ただ本書を売るためのプロモーションのために都知事選に立候補すると言われているが、もし本書で書かれた37の公約を本当に実現させる気があるなら、わたしは迷いなくホリエモンに投票するだろう。

さて、以降はホリエモンの掲げる東京改造計画を実際に見てみたい。

東京改造計画 - 経済

1. 本当の渋滞ゼロ(賛成)

ダイナミック・プライシング(価格変動設定)を導入し、混雑時は料金が自動的に高くなるような料金設定と料金徴収のシステムを構築するというもの。

2. ETCゲートをなくす(賛成)

ゲートなしのETCは実用化され、東京都心の一部では既に設置されているそうだ。技術的に可能であるなら、そうすれば良い。1との連動も容易いだろう。

3. パーソナル・モビリティ推進都市に(賛成)

近い未来に、セグウェイなどのパーソナル・モビリティ(1人乗りの移動手段)の推進都市にしたいと書かれているが、賛成。ホリエモンが構想する理想のパーソナル・モビリティは「イスの進化系」「カッコいい一人車椅子」とのことだが、セグウェイよりも安全だし、バスや電車やタクシーをその規格に合わせると、凄く魅力的な都市になる気がする。近い将来、車の自動運転技術が確立するわけだから、当然パーソナル・モビリティも自動運転が可能になるだろう。

4. 満員電車は高くする(賛成)

1で掲げたダイナミック・プライシングを電車にも導入せよというもの。満員電車の乗車運賃を高くすることで、企業も時差通勤やリモートワークに踏み切りやすくなるので賛成。

5. 切符も改札機もなくす(賛成)

技術的に可能なら大賛成。

6. 現金使用禁止例(賛成)

大賛成。お金を電子化してマイナンバーと紐づければ、自営業者の節税という名の脱税もなくなるし、お金の流れを補足できるから反社行為も相当な打撃を受ける。いわゆる闇金みたいなものもなくなるし、タンス預金も減らせて死蔵したお金が減る。ずっと前からわたしはこれをしてほしいと思っていた。

7. 東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する(賛成)

メトロと東京地下鉄は、利用者側としてはSUICAやPASMOさえあればほとんど一体化されているし、相互乗り入れもしまくっており、別会社にしておく必要性を素人的にはほとんど感じない。合併して効率化すれば良いと思う。なお、はっきり言うと民営化しなくても経営が効率化されれば良いわけで、わたしは何でもかんでも民営化すれば良いという話に必ずしも賛成するわけでもない。ただ、非効率な運営が多いという前提に立つならば、民営化にも賛成する。

8. Uber解禁(賛成)

3で既に、白タクを解禁してライドシェアによって移動を効率化すると書いており、何か記載が被っているなあ。けどライドシェア自体は原則賛成。

9. 東京の空が空いている(賛成)

建物の容積率緩和と空中権取引によって、東京都が持っている不動産は今後大きなキャッシュを生み出せる余地があるという。例えば、2012年10月に東京駅の丸の内口がリニューアルされたが、総額500億円のリニューアル費用を「空中権」によってJRは全て賄ったそうだ。これは初耳だったが、面白いな。

10. 江戸城再建(保留)

東京都を面白い都市、魅力ある都市にするというアイデア自体には賛成。ただ江戸城というアイデアは正直あまりピンと来なかった。

11. VRのインフラを整える(賛成)

VRを活用してスポーツの試合やテーマパークを配信するというもの。最近VRは凄く着目されているが、活用方法が正直見えないんだよね。せいぜいアダルトビデオぐらいか。その意味では、都を挙げてVRを推進するのは賛成。感度の高い人々が世界中から集ってきて、東京という街がもっと面白い街になる可能性もある。

12. 足立区は「日本のブルックリン」に生まれ変わる(賛成)

足立区は23区の中でも貧困層が多く、治安も良くないと言われる。ホリエモン的には、足立区で無駄に余っている公営施設を解放したり家賃の安さを活かしたりして、アーティストやデザイナー・クリエイターを日本中・世界中から集めることで、足立区をブルックリンのようにカッコ良くてイケてる街にするというものだ。賛成。

13. 築地・豊洲市場改革案(保留)

魚も肉も内蔵を除けば多少寝かせた方がおいしいのだから、別に毎日早朝から市場に足を運んでセリをする必要などないだろうという話。それは良いとして、築地・豊洲の市場がどう変わっていくのかがよく見えず、寝かせた方が旨いよねというウンチクありきの話に思える。保留。

14. 築地市場跡地のブランド化(保留)

「日本中のおいしい食を楽しめる象徴的な場所として、旧・築地市場をブランド化する」という案。演出を加えた「ショー」としてのセリを見せれば良いとあるが、正直それぐらいしかアイデアがないように見える。築地市場という名前自体は確かに世界的にも少しは知られているが、あまり大したアイデアに思えない。反対するほどの理由はないので保留。

15. オリンピックはリモート競技に(賛成)

世間では、2021年にオリンピックを開催するか or しないかでワーワー言っているが、わたしはその二択ではないと思う。どうやって開催するかというものだ。その意味で、リモート競技にするという案には酸性である。VRやドローンといった技術を使ってこれまでにない価値を提供できれば、アフターコロナにおけるイベント運営のプロトタイプとして長く記憶される大会になるだろう。

東京改造計画 - 教育・社会保障

16. オンライン授業推進(賛成)

授業は、例えば「今でしょ!」の林先生のような超一流の教えるプロの動画を撮って、全員が最高にわかりやすい授業に触れられるようにする。一方、学校の先生はチューター役となり、授業についていけない生徒の個別指導や、生徒のモチベーション対応に従事すれば良いという案。大賛成。というかわたしも20年前から、ずーっと同じことを思っているし、喋ってきた。

17. 紙の教科書廃止(賛成)

これも大賛成。ランドセルも紙の教科書も重すぎる。

18. 学校解体で子どもの才能を解放する(賛成)

16と重複感のある提言だが、こちらは授業のオンライン化によって学校自体を地域の児童館レベルの大きさに縮小できるから、余った学校の土地・建物の売却や貸出で大きなキャッシュを生み出すというもの。とりあえず全員を集めて云々という考え方自体がアフターコロナにおいてはセンスのない対応になるのも同感。共働き夫婦が云々という反対意見に対しては、生み出したキャッシュを素にベビーシッターサービスを使える補助金やクーポンを出せば良いだろうというもの。わたしは賛成。これにより雇用も創出できる。

19. 「正解」を教えない教育(賛成)

暗記主体の知識詰め込み型教育には意味がないから、教育カリキュラム自体を大きく見直していくというもの。本書は「水兵リーベ僕の船」を例に挙げているが、極論すれば九九だって検索すれば出てくるわけだが、九九なんて検索するより覚えた方が百倍スピーディーだし、用語や概念を覚えておかねば検索だってできないとか、細かい点では色々と皆の認識合わせが必要だが、大枠ではホリエモンに賛成。例えば歴史の年号などはほとんど意味がないと思う。そもそも今は「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」もなくなって、「いい箱(1185)作ろう鎌倉幕府」だって言うしね。

20. 大麻解禁(保留)

大麻を吸ってセックスするとめちゃくちゃ気持ち良いらしいから、大麻を解禁したら皆セックスしまくって出生率も上がるだろうという、ほとんど痴呆めいた提言。本書の中ではこれが一番アホちゃうかと思った。これが理由なら別に大麻じゃなくても構わないはずだし、仮にヘロイン・コカインといった大麻よりもはるかに依存性・毒性の強い麻薬を摂取したらもっとセックスが気持ち良くなるとしたら、ヘロインやコカインも解禁するのだろうか。覚醒剤だって同じだ。出生率の観点なら反対。

ただ、ホリエモンが書いている「悪いものは悪い」で思考停止するのは良くないという意見には賛成だし、大麻が人体にどれぐらい有害で、犯罪率の上昇がどれだけなのかをきちんと検証することが重要という意見にも賛成。わたしは個人的に、日本は酒や煙草に対して甘すぎるという気もしている。世の中には酒で大迷惑をかけている人間が山ほどいるし、酒や煙草に比べると大麻のほうが毒性・依存性ともに低いのではないかという意見すらある。この辺はちゃんと検証すべきだと思う。

21. 低用量ピルで女性の働き方改革(賛成)

一応賛成。一応つけたのは、低用量ピルの安全性や有効性はよく知らないから。けど原則的には、安全で誰かの体調が楽になるものであれば、反対する理由もないだろう。

22. 健康寿命世界一(賛成)

急にスローガンめいた話になったが、正直、60歳で定年とか65歳で定年というのは、定年後の人生の長さを考えたら、ちょっと違うと思う。年金支給開始年齢とセットで議論されて、しかも損をしたと思うから皆ワーワー言うのだが、人生100年時代を考えたら、少なくとも普通の人間は70歳までは働いてもらわないと困る。それか、みんな必死でAIやロボの性能を爆上げして、人間が働かなくてもAIが働いてくれる社会を作るしかない。

23. 「ジジ活」「ババ活」で出会い応援(賛成)

加藤茶の年の差婚が例示されるなど、何となく下衆な感じがするけれども、60や70で皆がヨボヨボになられても社会としては辛く、アクティブに生きてもらいたいというのは同意。

24. 東京のダイバーシティ(賛成)

賛成。ただ、ダイバーシティとかLGBTとか言った途端、もう異論も何も許されない空気があるのはちょっと何だかなと思う。ホリエモンとか本当にダイバーシティとか興味あるんだろうか。

東京改造計画 - 新型コロナウィルス対策

25. ストップ・インフォデミック(賛成)

インフォデミックとは「information epidemiz」(情報の伝染)の略称とのこと。これは上から正しい情報発信をするだけでなく、Twitterでデマを拡散する奴らの啓蒙が必要で、長い戦いになると思う。

26. 経済活動を再開せよ(賛成)

個人的には、三密よりも唾液が一番の問題なのだと思う。ガイドライン含めて継続的に改善しながら、経済活動を再開させるのは賛成。

東京改造計画 - 都政

27. 今こそネット選挙を導入せよ(賛成)

ネット上での選挙運動が解禁されたが、それに加えて投票も、自宅やスマホから投票できるようにするというもの。原則大賛成。けれど例えば、金を掴まされたり脅されたりしても、既存の選挙方法だと投票用紙に丸をつける瞬間はガードされ、自分が正しいと思った人間に投票することができる。自宅やスマホから投票できるとなると、投票の瞬間を別の人間がチェックできるので、選挙不正が横行しそう。実現までのハードルはけっこう高い気がする。

28. QRコードで投票できる(賛成)

27と被ってるな。ネット選挙の具体策が28であろう。これも原則大賛成だが、乗り越えるべきは技術ではなく、倫理なのだと思う。ホリエモンの言うように、ITのプロが1ヶ月もあればQRコードでの投票システムを作ることは可能かもしれない。しかし不正を防ぐルールやガイドラインを整備するのは1ヶ月では無理だと思う。

29. 記者会見なんてオンラインで開けばいい(賛成)

言葉のまま。

30. 都職員の9割テレワーク化(賛成)

何の問題もない。

31. 都職員の英語公用語化(保留)

何の意味があるかよくわからない。ダイバーシティの関連?

32. 東京都のオール民営化(保留)

#7と同じ。わたしは何でもかんでも民営化すれば良いという話に必ずしも賛成するわけでもない。ただ、非効率な運営が多いという前提に立つならば、民営化にも賛成する。

東京改造計画 - 未来の生き方

33. 「妖精さん」のリストラ計画(賛成)

大賛成。やる気も能力もない人を抱え込むより、別の職場で奮闘してもらったほうが良い。

34. 遊び場を増やす(賛成)

これも賛成。東京を魅力ある都市にする努力はあって良いと思う。

35. 限りなく生活コストを下げる(賛成)

生活コストを下げるために何が必要かと問われると、土地の既得権益に手を付けることかなと思う。都心部に余っている土地・建物めっちゃあるように見える。

36. 人生100年時代のコミュニティ(賛成)

定年退職した途端、友達が一人もいなくなる、というのはちょっとね。賛成。

37. 都民限定の無料オンラインサロン(反対)

都民限定だと広すぎて2ちゃんねる(今は5ちゃんねる)になると思う。

おわりに(まとめ)

自分なりの評価をカウントすると、賛成30、保留6、反対1。

サーッとつけたので、今後この数はちょっと変わるかもしれない。

東京改造計画を読んで一番思ったのが、「残業ゼロ」「待機児童ゼロ」といったスローガン的な選挙公約・マニフェストに比べると、具体的だということ。

次に思ったのが、一部ハードルが高そうなものもあるが、本気でやろうと思ったらやれるものが多いのではということ。

マニフェストだけを見ると、少なくとも小池都知事よりはマシ。

『私のあしながおじさん』

ハウス食品の世界名作劇場のひとつ。

わたしが子供の頃は、このアニメ放送が原因なのか、元々フツーに使われていたのか定かではないが、「あしながおじさん」という言葉自体が一般用語に近いものだった。しかし今はそうではないだろうから、説明しなければならないだろう。あしながおじさんとは、このアニメの原作である、ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』という小説から来ている言葉で、要するにパトロンを意味する。

孤児院で暮らしていたジュディは、評議員で自分を推薦してくれたジョン・スミス(もちろん仮名である)のおかげで全寮制高校に進学できるようになり、あこがれの高校生活を送れるようになった。条件は、ジョン・スミスに毎月お礼の手紙を書くことである。ジュディはスミスに大変感謝し、彼に宛てて学園生活や学校の勉強内容を報告する手紙を書き始める……というプロローグである。なお、たまたま見かけた後ろ姿から伸びる足の影が長くて印象的だったので、彼をジョン・スミスなどという偽名ではなく「あしながおじさん」と呼ぶようになった。

で、最後はジュディとあしながおじさん(ジャーヴィス)は結婚する。

色んな意味でパトロンですね、はい。

いや、でも単なるシンデレラストーリーやパトロンとの恋愛話ではなく、ジュディの青春物語・成長物語として面白いアニメだと思う。

なお、原作でのジュディは大学進学を控えた高校生(つまり作中では大学生)なのだが、このアニメでは視聴者層を考えて高校生活を舞台にしている。

感想を書けていない漫画を100冊まとめて 第9弾

漫画を買い過ぎなのは十分わかっているんだが、止まらんなあ。

山本航暉+天碕莞爾『ゴッドハンド輝』全62巻、今井ユウ『アダマスの魔女たち』1〜3巻、細野不二彦『商人道』全3巻、大塚志郎『びわっこ自転車旅行記』1〜5巻、帯屋ミドリ『ぐるぐるてくてく』1〜2巻、山田果苗『東京城址女子高生』1〜3巻、石坂ケンタ『ざつ旅 -That’s Journey-』1〜2巻、OTOSAMA『不良退魔師レイナ』1〜3巻、鹿子木灯『今日どこさん行くと?』全3巻、渡邉ポポ『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』1〜3巻、七海仁+月子『Shrink ~精神科医ヨワイ~』1〜2巻

[まとめ買い] ゴッドハンド輝 [まとめ買い] びわっこ自転車旅行記 アダマスの魔女たち(3) (ヤングマガジンコミックス) [まとめ買い] 商人道(ビッグコミックス) [asin:B083F35MZ9:image] [まとめ買い] 東京城址女子高生 ざつ旅-That's Journey- 1 (電撃コミックスNEXT) [まとめ買い] 不良退魔師レイナ [まとめ買い] 今日どこさん行くと? [まとめ買い] 埼玉の女子高生ってどう思いますか? Shrink~精神科医ヨワイ~ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Shrink~精神科医ヨワイ~ 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
新しく手に取った91冊。

山本航暉+天碕莞爾『ゴッドハンド輝』全62巻

わたしは漫画は基本的にKindleで買っているのだが、これは漫画喫茶。漫画喫茶は年に1回ぐらいしか利用しないのだが、たまたま時間潰しで入った漫画喫茶でゴッドハンド輝を見かけて懐かしくなり、読み進めるも……長い! 当然1回では読みきれず、結局5回ぐらい通って読破した。中学・高校・大学時代はマガジンを毎週買っていたので、前半は覚えているが、後半は読んでなかったな。まさか全62巻とは。

細野不二彦『商人道』全3巻

細野不二彦の佳品。最近(と言ってもギャラリーフェイク以降)の作品はあまり食指が動かなかったが、これは面白そうなので読んでみた。最近最新作の『バディドッグ』を読んで面白かったというのもある。ガチガチに利権の固まったエネルギービジネスで一山当てようという若手モーレツリーマンが主人公なのだが、中国にそのチャンスを求めている。ここで古さを感じてはいけない。既に中国ビジネスが危ういということを知りながら、敢えて乗り込んでいるのである。めちゃくちゃ面白いと言うほどではないが、値段分の価値は十分ある。佳品。

大塚志郎『びわっこ自転車旅行記』1〜5巻

滋賀県出身の4姉妹(長女・次女・三女は既に社会人として首都圏で働いている)が、長期休暇の度に自転車旅行を企てて実行するという建て付け。普段からロードバイクにガンガン乗っているタイプではなく、休みの度に一念発起して体をいじめ抜くというタイプで、それはそれで自転車の楽しみ方だとは思ったり。ドキュメンタリー的な描き方で、ややモノローグが多いかも。けど作者の体験をベースにしているようで、坂道や自販機の有無等、工程の描写がリアルで、苦しみもリアルに伝わってくる。

なお、主人公の生家は大阪の高槻市らしく、高槻市役所・桃園小学校・高槻の餃子の王将・摂津富田駅・如是にょぜのドブ川・五百住よすみ小学校などなど、超超超ピンポイントでわたしの中学入学から就職までの生活圏の描写があり、何気ないコマのひとつひとつが極私的にめちゃくちゃ楽しかった。いやもうね、主人公たちには絶対、再度ここに寄ってもらいたい(笑)

渡邉ポポ『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』1〜3巻

埼玉県の行田市を舞台に、埼玉あるある的なギャグコメディを展開。『翔んで埼玉』的なご当地自虐ネタという感じなのだが、わたしはこの手のネタがけっこう好きだ。愛があるからこそ描けるネタなんだよね。事実作者も埼玉県の上田に住んでおり、埼玉を愛している。

七海仁+月子『Shrink ~精神科医ヨワイ~』1〜2巻

『つるつるとザラザラの間』を描いた月子の最新作。医療モノはまあ鉄板なのだが、これは精神科医か。確かに本作の言うとおり、3分の1の人が精神科に通っているアメリカと、精神科に通うイコール異常者認定のある日本で、それほど精神疾患の割合に差があるとは思えない。もっと気軽に通って良いのかもしれない。

大今良時『不滅のあなたへ』7〜12巻、三条陸+佐藤まさき+石ノ森章太郎+塚田英明+寺田克也『風都探偵』8巻、恵三朗+草水敏『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』17巻、浜田よしかづ『つぐもも』25巻

[まとめ買い] 不滅のあなたへ 風都探偵 (8) (ビッグコミックス) フラジャイル(17) (アフタヌーンKC) つぐもも : 25 (アクションコミックス)
継続モノ9冊。

大今良時『不滅のあなたへ』7〜12巻

久々に買い足したのだが、めちゃくちゃ面白いな。12巻まで前世編で、13巻から現世編に突入するそうなのだが、前世編のクライマックスは本気で鳥肌が立った。13巻からどうなるか全く想像もつかないが、実に楽しみ。

『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』

ハウス食品の世界名作劇場のひとつ。

あらすじは、一旦Wikipediaを引用しておこう。

時は1965年のケニア。ナイロビ近郊に住むイギリス人の少女・ジャッキーは、動物保護官アーサーの娘であり、兄のアンドルー共々幼い頃から動物に親しんできた。

あるとき、アーサーとアンドルーは、パトロール中に親を亡くしたブッシュベイビーの赤ん坊を発見、保護し家に連れて帰った。なかなかミルクを飲まず困り果ているところへ、ジャッキーが遭遇。ジャッキーはこのブッシュベイビーに「マーフィー」と名付け、育てることにした。

しかし、1963年にケニアが独立したことにより、イギリス人は本国に引き揚げることになる。ジャッキーは一度はマーフィーをイギリスにつれて帰ろうとしたが、ひょんないきさつから、マーフィーを内陸の生息できる場所に戻すことになり、ジャッキーの冒険が始まる。

前半はケニアを中心とした日常生活で、後半はブッシュベイビーを野生に返すための冒険物語だが、どちらも非常に面白く、これは見る価値のあるアニメだ。特に子供に見せたい。

アンパンマンや忍たま乱太郎ほど子供向けでもなく、小学生ぐらいの子供に安心して見せられる良質な長編アニメというのが、最近なかなか無いよねと思う。アニメは我々大人向けのコンテンツになってしまった。

ピープルフォーカス・コンサルティング『グローバル組織開発ハンドブック』

グローバル組織開発に必要な5つの視点として「チーム」「ダイバーシティ」「バリューズ」「チェンジ」「リーダーシップ」があり、このそれぞれに、国内にはない文化的(C)・制度的(S)・物理的(P)な複雑性があり、このCSPの複雑性を前提とした対応が必要になる……というのが本書の要諦であろうか。よくまとまっているような気はするが、正直ピンと来なかった。