インキュベ日記

書評3400冊・漫画評7500冊・DVD評1000枚・動画評900話の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

松本直也『怪獣8号』4巻

最近もう同じことばかり書いている気がするが、近年のジャンプ漫画には革命が起きている。

もったいぶらず、どんどんスピーディーに展開させるという革命である。

どこの漫画雑誌でもそうだが、ある程度売れてくると、その作品が終わらないよう引き伸ばしをする作品が結構あり、ジャンプ作品はその筆頭だった。しかし近年のジャンプ作品はそういうことをせず、序盤から惜しみなく展開させ、人気があっても時期が来ればきっちり終わらせている。

山本崇一朗『からかい上手の高木さん』16巻、山本崇一朗+稲葉光史『からかい上手の(元)高木さん』12巻

からかい上手の高木さんは、とにかくすぐ読み終わる。かなり一瞬である。

極端な大ゴマというわけではないのだが、シンプルなんだろうな。

今時「シンプル」というのは強い。圧倒的に強い。スピンオフ含めて1,000万部を超えたというのも頷ける。

もっと売れそうだな。

錦ソクラ『今日からCITY HUNTER』9巻

原作ファンのおばさんが、シティーハンターの世界に転生するという話。

当初は原作ファンとしてシティーハンターの二人の下に居候して、原作ストーリーを横で眺めているだけだったのだが、主人公の存在が物語に影響を与え、次第に原作にはない独自ストーリーが展開されるようになる――という展開。最近流行りのスピンオフ系としてはかなり凝った設定で、かつ絵柄も原作者にそっくりなので、見ていてかなり面白い。

岡本倫『パラレルパラダイス』10〜15巻

非モテDTが異世界転生したところ、そこは女しかいない世界で、その世界の女は男に触られただけで頭がおかしくなるぐらい感じてしまう。

何を言っているんだと思われるかもしれないが、まあそれで15巻やっているわけである。ここまで下品な漫画も珍しいので、その意味では一見の価値あり。わたしは一見して満足し、途中買うのを控えていたが、本作はある意味で伝説級の作品であり、やはりもう少し続きを読もうと続きを買ってみたのだが、続きを読んでも1巻や2巻と正直やっていることは変わらない(DTなのに触るだけで女は小便を漏らしたかの如く勝手に感じて問題が解決していく)。

色々と語りたいが、完結してからかなー。

だんだんと終わりが見えてきた気もするので、20巻までは行かないと思う。

稲光伸二『性食鬼』13〜16巻

あまりにエロ過ぎて、読み手が思わず真顔になる作品。

しばらく買うのを控えていたが、日々の生活がストレス全開すぎて、やはりこのバカバカしさは享受しておくべきだろうと再度集め始めることに。

ストーリーは……うん、説明するのも野暮だな。着ぐるみ星人が日本を侵略しようとしているのと、その着ぐるみは若い女の愛液が好物だということか。何のことやらという気もするかもしれないが、これでもう何年もやっているのだからわたしにそれを言われても困るというぐらい、漫画的にはとことん開き直ってエロありきで作品を展開している。

うん、「百聞は一見に如かず」である。

広江礼威+イダタツヒコ『BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘』1〜3巻

ブラクラ(ブラックラグーン)のスピンオフ。

掃除屋ソーヤーという絶妙な位置づけのキャラにスポットライトを当てたことは素晴らしいが、若干、絵柄に違和感があるんだよなあ。

イダタツヒコという連載を何本も持っている方がスピンオフやってくれるのは、良いことなのかもしれないが。

たらちねジョン『海が走るエンドロール』1巻

夫も亡くし、独りで老後を過ごすだけだった婆さんが、フェミニンな感じの青年に刺激を受けて、突如「自分はものを作りたい側の人間ではないか」と思って美大に進学してしまうというプロローグ。強烈な出オチ感のある設定だが、そこはかなとなく「いい感じ」もする。どう転んでいくのかな。興味はある。