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インキュベ日記

書評2700冊・漫画評4000冊・DVD評400枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

ダイアナ・ホイットニー+アマンダ・トロステンブルーム『ポジティブ・チェンジ 主体性と組織力を高めるAI』

ポジティブ・チェンジ〜主体性と組織力を高めるAI〜

ポジティブ・チェンジ〜主体性と組織力を高めるAI〜

  • 作者: ダイアナホイットニー,ヒューマンバリュー
  • 出版社/メーカー: ヒューマンバリュー
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 97回
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組織・人事領域におけるAIとは、最近流行りのArtificial Intelligence(人工知能)ではない。Appreciative Inquiry(アプリシエイティブ・インクワイアリー)のことを指す。ポジティブな問いによって個人と組織における強みを発見し、強みを活かした成果創出の仕組みを作ろうとするアプローチのことであり、もっと端的にポジティブ・アプローチと呼んだりもする。強みにこだわるというと片手落ちのような気もするが、実際、弱みの解消にいくら時間をかけたところで強みにまで転化することは少なく、それなら強みをさらに強くすることに特化して良いのではないか、何しろその方が前向きだしね、という考え方だ。

対照的なアプローチがギャップ・アプローチであり、SWAT分析のような強みだけでなく、弱みにも焦点を当てる考え方である。

どちらが良いか?

理想的な解は正直よくわからない。両方だという気もするし、バランスだという気もする。

なお、わたしが人事コンサルをやっていた頃は、正直ポジティブ・アプローチは能天気すぎる気がして好きにはなれなかった。弱点を認め、悔しい思いもして、そこからしか人間は成長できないだろうと。しかし最近は「そもそも職業人生に対して何の期待もしていない人」や「歯を食いしばって成長したい・達成したいという気持ちそのものが希薄な人」が、社会にはわたしの想定以上に多く存在し、しかもそれをダイバーシティの名の下に認めざるを得ないことをわたしも理解したため、それならポジティブ・アプローチもアリだなと最近は思っている。

まあいずれにせよ、知っておいて損のない考え方・アプローチであることは事実であろう。