冷泉彰彦『自動運転「戦場」ルポ』

日本を代表するアメリカ・ウォッチャーである著者が、自動車の「自動運転」の最新状況をルポ。個人的には、「自動車」はアメリカの過去・現在・未来を象徴する存在と言っても過言ではないので、アメリカという視点で詳しく知れるのは非常に興味深かった。2025年とか2030年で自動運転が実用化されると言われているが、果たしてどうなるかな。スマホが登場して10年、携帯電話が今のレベルで浸透して20年、という歴史のスピードを勘案すると、あと10年後に車の運転が自動化されても決しておかしくはない、わけだが、本書を読む限り「そう簡単じゃないな」という予感を持った。自動運転になったら正直、家をより田舎&小さくして、自動運転車を買いたいところだが。移動しながら本も読めるし眠れるし大声で英語の練習もできるし。