山本良一『世界を変えるお金の使い方』

世界を変えるお金の使い方

世界を変えるお金の使い方

100円や1000円を、飢餓に苦しむ子どもや環境保全に投資するとしたら、一体どのようなことができるのだろうか――といったことを教えてくれる本。
ちなみに俺は、自分自身のその偽善的な振る舞いが嫌で、以前は募金などしたことはなかった。でも、ここ数年は、時々だが確実に募金している。それは、俺がボランティア精神に溢れ出したからでも、何か贖罪めいた気持ちがあるからでも、金持ちになったからでもない。ただ単純に、「俺にとっての100円」と「物価の違う発展途上国環境保全や予防接種に使われる100円」は、同じ100円でもその価値が違うのではないか――と感じるようになったからである。その直感と本書の主張は、ほぼ同じことを指していると思う。