和田勉『事業再生ファンド』

事業再生ファンド

事業再生ファンド

大げさに書けば、ちょっと前までは、ファンドビジネスのことなど、ほとんど存在すら知られていなかったか、「外資ハゲタカファンドなぞ!」と感情的に語られる存在でしかなかったように思う。しかし著者の和田勉の書いた『買収ファンド』『企業再生ファンド』と本書の3冊によって、俺のような特別ファンドビジネスに詳しくない人にとっても、その全容が明らかになってきている。
本を書く時期ごとに「買収ファンド」「企業再生ファンド」「事業再生ファンド」と呼び方が変わっているように、まだファンドビジネスは日本では発展途上のビジネスである。しかし、その動きに遅れることなく、丁寧に取材してくれていると思う。和田勉の本は、どれも(興味のある人には)そこそこ面白いと思う。
ちなみに、しつこいようだが、あの和田勉とは別人である。