- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/07
- メディア: 単行本
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大前研一は、大学時代には添乗員のアルバイトで2000人以上の外国人をガイドして日本中を旅して相当な金を稼ぎ(1週間で大卒初任給の2倍)、マッキンゼー時代も念に数十回も海外のリゾート地を会議や講演のために訪れていたらしい。今までの著書でも語られてきた話だが、そのあたりの大前節が本書ではさらに炸裂している。毎度のことだが、ここまで堂々と自慢話されると、逆に気分良いです。
大前研一が紹介した激賞スポットは、以下の15である。
- アンティーブ(コート・ダジュール 南フランス)
- アマルフィ海岸(南イタリア)
- ホテル・ダニエリ(ヴェネチア 北イタリア)
- ポンタヴェン&サン・ミシェル(ブルターニュ&ノルマンディ 北フランス)
- シリヤライン(フィンランド・ヘルシンキ〜スウェーデン・ストックホルム)
- ドバイ(アラブ首長国連邦)
- アマンプリ(プーケット島 タイ)
- カサ・デ・カンポ(ドミニカ共和国)
- コナ・ヴィレッジ・リゾート(ハワイ島 アメリカ合衆国)
- パラオ(パラオ共和国)
- ノース・ストラッドブローク島(ゴールドコースト オーストラリア)
- ウィスラー(カナダ)
- グレンイーグルス(スコットランド)
- イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ)
- プラハ(チェコ)
パリ、ミラノ、ニューヨークといった定番は外し、一見メジャーに思えるものでも、定番の一歩先行く旅を案内することを心がけたそうだ。全体的に価格は高い。俺は海外旅行の経験は幼少時の韓国訪問だけだし、あまり国内旅行もしない(金欠で行けない)方なので、15のスポットの価値は正直よくわからない。しかし文章を読む限り「行きてえ」と思うのは確かだ。観光スポットを子鼠のように走り回って疲れて帰ってくる旅行は(別に大前研一のように激烈な批判をする気は毛頭ないが)積極的にやりたいとあまり思えないのが本心だ。俺は東京生活で既に疲れているのだから、英気を養える旅が良いね。その意味では、大前研一ツアーは非常に魅力的である。