真山仁『ハゲタカ(下)』

ハゲタカ(下) (講談社文庫)

ハゲタカ(下) (講談社文庫)

ジャズピアニストを目指していた主人公(鷲津)だが、ある事情からアメリカで投資ビジネスに手を染めるようになる。輝かしい成果を上げ、日本に帰国。日本で「ハゲタカ」と罵られながらも金融ビジネスに邁進する――というアウトライン。下巻では、だんだんと実績も残し、チームもレベルアップしたこともあって、バルクセールからは手を引いて企業再生ビジネスに取り組む。一方で鷲津は、魑魅魍魎が蠢くブラックなビジネスに異様な関心を寄せる。オチは何となく予想がついたものの、この異常なまでの気迫は、やはり読んでいて興奮せざるを得ない。面白い!