ロバート・M.ガニェ+キャサリン・C.ゴラス+ジョン・M.ケラー+ウォルター・W.ウェイジャー『インストラクショナルデザインの原理』

インストラクショナルデザインの原理

インストラクショナルデザインの原理

  • 作者: ロバート・M.ガニェ,キャサリン・C.ゴラス,ジョン・M.ケラー,ウォルター・W.ウェイジャー,Robert M. Gagn´e,John M. Keller,Katharine C. Golas,Walter W. Wager,鈴木克明,岩崎信
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本
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インストラクショナルデザイン(ID)という、より学習効果の高い教育体系や授業の設計を検討する学問領域があるのだが、その(少なくとも日本で読める)最も包括的な教科書が本書と言って良い。ガニェやケラーといったインストラクショナルデザインの大家が関わっているという点でも安心できる。
ただし本書は、難解というわけではないものの相当な分厚さがある。独学のプリント教材(つまり教育体系の設計やマルチメディア学習・オンライン学習などについては不十分)という限定戦にはなるが、インストラクショナルデザインの基本を学びたい方に対しては、鈴木克明『教材設計マニュアル』を大推薦しておく。興味のない方には全く面白くないが、めっちゃ良い本!
教材設計マニュアル―独学を支援するために
なお、IDを出自としたフレームとして、ケラーのARCSモデルというものがある。シンプルかつ納得感のあるフレームで使いやすいので、このエントリーで紹介しようかと考えていたのだが、『はじめての課長の教科書』『あたらしい戦略の教科書』『英会話ヒトリゴト学習法』を書いた酒井穣が最近ケラーのARCSモデルを紹介するエントリーを書いていたので、そのエントリーを代わりに紹介しておく。しっかりとしたビジネス経験を積んだ人が整理すると、やっぱり勉強になるなあ。俺も頑張らねば。*1

*1:ARCSは「アークス」と読む