大武ユキ『フットボールネーション』1巻

本作の序盤で、こんな言葉がある。

このチームは、日本がフットボールネーション(サッカー先進国)になるための第一歩だ。日本サッカーを強くするのは、名監督でもモダンな戦術でもファンタジスタたちでもない。てゆーかまだ早い! まずは世界基準のフィジカルとセンスを持った選手を育てることだと、このチームで証明する!

で、ここでいう世界基準のフィジカルを生み出すキーが、もも裏(ハムストリング・ハムストリングス)の筋肉の使い方であり、もも裏の筋肉を使えている選手とは、足がすらっとしてカッコイイ(フォトジェニック)選出なのである――とのこと。いかにも女性漫画家らしい視点で、なかなか興味深い。
そういえば、かなり以前に読んだ、高岡英夫+松井浩『ワールドクラスになるためのサッカートレーニング』でも、やはり筋肉の使い方によって、見た目が全く違ってくることが書かれていたが、大武ユキは『ワールドクラスになるためのサッカートレーニング』を参考文献のひとつとして持っているのではないだろうか。
ワールドクラスになるためのサッカートレーニング