きらたかし『赤灯えれじい』1〜15巻

赤灯えれじい(1) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(2) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(3) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(4) (ヤンマガKCスペシャル)
赤灯えれじい(5) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(6) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(7) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(8) (ヤンマガKCスペシャル)
赤灯えれじい(9) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(10) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(11) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(12) (ヤンマガKCスペシャル)
赤灯えれじい(13) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(14) (ヤンマガKCスペシャル)  赤灯えれじい(15) <完> (ヤンマガKCスペシャル)
ヘタレ男・サトシとヤンキー女・チーコによるほのぼのラブコメ漫画。
パッとしない学生生活を送ってフリーターになったヘタレ男のサトシは、交通整理のバイトでチーコと出会う。チーコはサトシとは違う意味でダメダメで、中学もほとんどまともに行っていないくらいのヤンキーで、すぐ周囲とぶつかって喧嘩してしまう。そんな二人が出会い、やがて付き合うようになる。しかしサトシは自分に自身が持てないから、ついついヘタレな発言を繰り返し、チーコに呆れられる。それで嫌われたのではないかと、さらにヘタレな感じになる……すっごくリアルだ! まさに等身大である。これこそが「青春」だと共感する方も多いのではないだろうか。あまりにも身近であるが故に、決して憧れはしないけれど……。
この「リアルさ」はどこから来るのか? それは(誰かがどこかで書いていたのだが)この漫画が「恋愛」ではなく「生活」をメインに描いているからだろう。恋人と一緒に暮らすということを描いているのである。だから厳密にはラブコメではなく、生活コメディーなのかもしれない。もちろん『アタシんち』のような安定し尽くした安定とは違うわけで、そのバランスが、まあ一言で書けば絶妙なんだろうな。
名作だね。ホント。