樺山紘一『新・現代歴史学の名著』

新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)

新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)

文字通り、歴史学の名著の紹介本。以下の本が紹介されている。

  • ニーダム『中国の科学と文明』 中国の科学と文明〈第1巻 序篇〉
  • 梅棹忠夫『文明の生態史観文明の生態史観 (中公文庫)
  • ゲイ『ワイマール文化』ワイマール文化 (みすずライブラリー)
  • ウォーラーステイン『近代世界システム』 近代世界システム〈1〉―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立 (岩波モダンクラシックス) 近代世界システム〈2〉―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立 (岩波モダンクラシックス)
  • ル・ロワ・ラデュリ『モンタイユー』 モンタイユー―ピレネーの村 1294~1324〈上〉 (刀水歴史全書) モンタイユー―ピレネーの村 1294~1324〈下〉 (刀水歴史全書)
  • ギンズブルグ『チーズとうじ虫チーズとうじ虫―16世紀の一粉挽屋の世界像
  • ル・ゴフ『もうひとつの中世のために』 もうひとつの中世のために?西洋における時間、労働、そして文化
  • サイード『オリエンタリズムオリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー) オリエンタリズム〈下〉 (平凡社ライブラリー)
  • 網野善彦『無縁・公界・楽』『日本中世の非農業民と天皇無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150)) 日本中世の非農業民と天皇
  • アンダーソン『定本 想像の共同体』 定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)
  • ブリッグズ『イングランド社会史』 イングランド社会史
  • ノラ編『記憶の場』 記憶の場―フランス国民意識の文化=社会史〈第1巻〉対立 記憶の場―フランス国民意識の文化=社会史〈第2巻〉統合 記憶の場―フランス国民意識の文化=社会史〈第3巻〉模索
  • クールズ『ファロスの王国』 ファロスの王国―古代ギリシアの性の政治学〈1〉 ファロスの王国―古代ギリシアの性の政治学〈2〉
  • オブライエン『帝国主義と工業化』 帝国主義と工業化1415~1974―イギリスとヨーロッパからの視点 (MINERVA西洋史ライブラリー)
  • コッカ『歴史と啓蒙』 歴史と啓蒙
  • メドヴェージェフ『1917年のロシア革命1917年のロシア革命
  • ダワー『敗北を抱きしめて』 敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
  • 速水融編著『近代移行期の人口と歴史』『近代移行期の家族と歴史』 近代移行期の人口と歴史 (MINERVA人文・社会科学叢書) 近代移行期の家族と歴史 (MINERVA人文・社会科学叢書)

梅棹忠夫ウォーラーステイン、サイード、網野善彦、アンダーソン、ダワーといった、門外漢の俺でも知っている有名どころが多いが、全く知らない著者や著書もある。興味のある方は、こういう本を出発点にして見識を深めていくのは有意義だと思う。