鷲巣力『自動販売機の文化史』

自動販売機の文化史 (集英社新書)

自動販売機の文化史 (集英社新書)

しばらく前に鈴木貴博『会社のデスノート』で「重サービス業」というコンセプトを知って以来、このコンセプトが頭から離れないのだが、著者は、コンビニ・宅急便・自動販売機という、日本で極めて高度に精緻化された重サービスを扱った本を執筆するという、なかなか鋭い目を持った方である。
ただし本書は「文化史」と銘打っている通り、歴史的な解説が多かった。個人的には、機能・インフラ面、あるいはビジネス面からもっと掘り下げてほしかった。