
- 作者: 堀内厚徳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: コミック
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一方、実はこの日、もうひとつの「奇跡」があった。ゆー子を守れないまま力尽きたポチの願い。もし自分が人間だったら、ゆー子の友達にも家族にも恋人にもなれるし、ゆー子を守ってあげられたのにという無念。ポチはその思いを成就させ、人間として生まれ変わるのである。ここまで読んでみて俺も気づいたが、何と本作の主人公はゆー子ではなくポチである。わずかに生き残った人々で構成される「ワールドエンド」の後の世界で、ポチがゆー子を探す物語である。しかしあまりにも変貌した世界の中で、1年経ってもポチはゆー子を見つけることができない……そんな第1巻。
なかなか凝った設定のダークファンタジーで、2巻も読んでみたいと思わせられた。