しばらく読んでいなかったのだが、久々にキャッチアップ。
この人は「狂気」に取り憑かれた人たちを掘り下げたいようで、登場人物たちは乗り越えても乗り越えてもなお「狂気」に苦しめられる。少年漫画っぽくないというか、典型的な少年漫画なら一度乗り越えたものに何度も足を取られることは少ないような気がする。でも人が人らしく在り続けるというのは、想像以上に大変なことだよなと思うので、大久保篤には引き続き、この路線で走ってもらいたい。
しかしこう見ると、コミックスの地色が急激に白から黒に変わり、狂気の掘り下げも深まったなあ。