Zeebra『ジブラの日本語ラップメソッド』

日本語ラップとは何かを技術的に解きほぐした本。

わたしの理解では、まずラップというのは「脚韻」が基本である。リズムに合わせて言葉を紡ぎ、最後の音を合わせる。

すっごくベタな例を書くと、以下のように “æp” で末尾を揃えることでリズム感が出る。

xxx xxx xxx map.
xxx xxx xxx cap.
xxx xxx xxx wrap.
xxx xxx xxx gap.

なぜ頭韻じゃなくて脚韻なのかはよくわからなかったが、要するに「ドヤ顔」しやすいのかなと。頭や中間で韻を踏んでもわかりづらいが、最後に韻を踏んでいるとリスナーにもわかりやすい。だからラップを見聞きしていても、脚韻の比率は高い。もちろんわたしが韻に気づいているかどうかという話もあるが。

で、ここからが日本語ラップの問題なのだが、日本語は原則、子音で独立して発音されることはなく常に母音とセットである。その結果、音節数が凄く増えてしまう。しかも母音がアイウエオの5つしか無くバリエーションが少ない。つまり日本語の場合テキトーにやってもaiueoのどれか20%で合っちゃうわけである。だから最後の文字の音だけ韻を踏んでも大して格好良くない。

じゃあ、どうやって日本語ラップをすれば、かっこよく聞こえるか?ってことに踏み込んで基本技術を解説している。

詳細は省くが、なるほどかなり勉強になる。めちゃくちゃ面白い。