鈴木敏夫 責任編集『スタジオジブリ物語』

ラピュタやナウシカ・トトロ・魔女の宅急便といった80年代の名作から最新作『君たちはどう生きるか』まで、制作秘話のようなものを書き残したドキュメンタリー調の本。鈴木敏夫が責任編集ということになっており、基本的にジブリの悪いところは何も書いていない。しかし、それでも宮崎駿が過去に何度も口や手を出しまくって若手を苦しめてきたことや、高畑勲が金に糸目をつけず作品を作るせいで数十億円の興行収入を得ても赤字になるような作品を作ってきたことなど、身内ベースでは最大限に遠慮なく公平な物言いがなされているように思った。

これは一読の価値ありだね。