『英単語ターゲット1900 6訂版』

しばらく前に『英単語ターゲット1200 改訂版』をやったので、続いてターゲット1900も実施。

わたしなりの理解だが、いわゆる英単語帳と呼ばれるものは以下に分類されると思う。

  1. 一語一訳(例:ターゲット)
  2. フレーズで覚える(例:システム英単語、金のフレーズ)
  3. 文で覚える(例:DUO3.0)
  4. 文章で覚える(例:速読英単語、Distinction 2000)
  5. 語源で覚える(色々あるけど何がメジャーなのかは知らない)
  6. その他、語呂合わせ、イラスト、面白い例文(うんこで覚える英単語や下ネタで覚える云々)などの変化球

わたしはカタチから入るという悪癖があるので、昔から、まあ色々と試した。その結果、もちろん人によって好みが当然あるんだけど、少なくとも「最初は」「わたしは」という点で言うと、やはり最初は1が一番良いと思う。最初からフレーズだの文だの多義語だの語源だのって覚えるのは大変だし面倒。さっさと最低限の数の英単語を一語一訳で最低限覚えて、そのあと文脈で覚えたり語源で覚えたりって話になるんじゃないかと。

そう考えると「最初は1が一番良い」と書いたが、もっと正確に書くと最初の1冊目の英単語帳なんて正直どれでも良くて、それどころか英単語帳である必要すらなく、英単語と和訳のリストがあれば良い。だからターゲットである必要すらないんだけど、わたしは昔(自分の大学入試の頃に)ターゲットを使っていたから、その理由だけで今回もターゲットを使ってみた次第である。

なお、2や3については、システム英単語も金のフレーズもDUO3.0もやったことはあるんだが、かえって覚える量が増えるんだよね。例えばシス単だと「follow」という意味を覚えるために「follow her advice」というフレーズで覚えることになる。けどfollow her adviceにしたって別に記憶の定着に役立つほどの文脈情報は全然ないわけで、かえって暗記量が増えるだけなんだよね。DUO3.0の例文も同じで、「we must respect the will of the individual.」になるとこれを覚えること自体にけっこうな負荷がかかる。

わたしが文脈で覚えるというときにイメージするのはフレーズや単文のレベルではなく、複数の文が集まった、最低でもパラグラフレベルの塊である。サステナビリティについて書かれた文章とか、e-mailでの謝罪文だとか、国際問題について云々だとか。これぐらいの文脈があると、興味を持って何度も読み返すことができるし、その結果、記憶の定着に役立つと思う。つまり上記で言う4のレベルだ。この塊だと、自分が興味を持つ文脈で覚えることができるが、文脈に紐づかないレベルの基礎単語はいちいち文章で出会ったタイミングで覚えるのは面倒なので、さっさと一語一訳で覚えると。

つまり、英単語は最低限の単語をさっさと1で覚えて、そのあと4または実際の英文で覚える、さらに今後の記憶定着や英単語推測の観点から5もやる、というのがわたしにとっては最も良い気がしている。

色々と目移りしたし、その結果かなりの無駄な時間を費やしたが、今のところ手応えを感じている。

一語一訳と割り切れば、1ヶ月もかからずターゲット1900の単語はリブートできるんだなと。