清家雪子『まじめな時間』1〜2巻

死後の世界、というか死者が死を受け入れるまでの時間を描いた作品。この手の作品は実は意外に多くて、例えば是枝裕和『ワンダフルライフ』は典型的な作品だし、石黒正数『それでも町は廻っている』でも、死者が死を受け入れるまでの時間を描いたエピソードがあった(結局、主人公は生き返ったけどね)。

ただ、そういう「よくある設定」であることを除いても、色々と考えさせられる展開や結末というか、何というか。よくできた作品だと思う。

小説ワンダフルライフ (ハヤカワ文庫JA)

小説ワンダフルライフ (ハヤカワ文庫JA)