- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: Kindle版
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凄く盛り上がっていたのに10巻で完結して、しかも続編の『BLUE GIANT SUPREME』が同時発売されるという展開をAmazonの発売予定で知り、何となく普通ではない感覚を抱いていた。
しかし、いざ読んでみて驚愕。
これはあんまりなんじゃないか。
何の必然性も感じられない。
いや、百歩譲って人生とは必然性のないドラマなんだよとうそぶいたとしよう。しかし、ここまでの展開で読者をこんな形で裏切って良いものなのか。読者を驚かせ、主人公に刺激を与えるためならば、脇役は何をされても良いのか。これは読者への裏切りというよりも登場人物や作品そのものへの裏切りと言っても良い。
非常にがっかりしてしまったというのが本音。
(買ってしまった手前)続編の『BLUE GIANT SUPREME』も読んでみたが、正直もうこれまでと同じ興奮は味わえない。結局のところ、作者である石塚真一の匙加減なんだなーと思ってしまったから。もちろんどんな物語も作り手の匙加減である。しかし物語というのは作者の手を離れてキャラが自由自在に動いているんじゃないかと思わせるところに面白さがあるし、実際、作者がそのように発言するようなプロットこそ面白い。予想を超えてくるからである。一方、本作の「これ」は、確かに予想は超えてきた。超えてきたんだが、作者の作為しか感じない。
繰り返すが、なんか残念だな。
余談
Amazonを見たら、ほとんど炎上というぐらいに低評価のコメントで溢れていた。みんな思わず書いちゃったんだろうな。