木内一雅+渡辺潤『代紋TAKE2』全62巻

主人公はパッとしないヤクザとして元舎弟に鉄砲玉に仕立て上げられ、最後は自分の撃った銃の跳弾が当たり、ドブ川の中で苦しみながら死んでいくというみじめな最後を遂げる。しかし気づくと、若手のチンピラ時代に10年間の記憶を持ったままタイムループ。過去の記憶と、もう失敗したくないという覚悟を武器に、ヤクザ社会を駆け上ろうとする――という(当時としては)画期的なアプローチのSFヤクザ漫画。

ヤンマガらしい暴力と下ネタに溢れた作品で、しょっちゅうエンコ(小指)が飛んでいるが、わたしは好き。

読んでいて面白いのが、ヤクザの人たちのロジックは、普通と違うんだよね。

証拠は必ずしも要らないとか、メンツが重要とか、落とし前が重要とか。