小川洋子『博士の愛した数式』

博士の愛した数式

博士の愛した数式

事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた物語――と、アマゾンに載っていたあらすじを引用しておく。この物語、ステロタイプな面もあり、何てことない話ではあるんだが、シンプルなだけに、なかなか胸を打つ。評判なので、遅まきながら図書館で借りて読んでみたが、わりと楽しめた。物語に浸りたい場合は読むのも悪くない。