- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/02/15
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
いや、全くスゲーですよ重松清。人情と無縁にも思えるニュータウンでも、人と人が触れあえば、それはもう人情なしでは語れないのである。最近はデビュー作から時系列で重松清の本を読んでいるが、いよいよ上質のストーリーテラーになってきた。定年後の生活なんてほとんど考えたことはなかったが、本書を読んで、色々と考えさせられた。まだ20代なのだから考えろと言われても難しい話ではあるのだが、定年後は定年後なりの悩みや難しさや楽しさや趣があるようだ。
ちなみに『定年ゴジラ』という書名の由来には、なかなか味わい深いエピソードがある。ぜひ実際に読んで確認してみてほしい。