よしながふみ『愛がなくても喰ってゆけます。』

愛がなくても喰ってゆけます。

愛がなくても喰ってゆけます。

漫画家のよしながふみとその仲間達が、美味いものを食いまくるエッセイ。よしながふみの自画像は、普段はスゲー不細工で、出かける時の化粧済の顔はめっちゃ美人。一緒に食事に行くアシスタント(男)にも「そのけばけばしいなりとふだんのドブスとの中間くらいの状態を常に維持する事はできない訳?」と言わせている。実際かなり極端に描き分けている。ここまで極端にすることないだろう。細切れに読んだ人には、同一人物だと認識できないかもしれない。
しかしアレだ、よしながふみの「私、普段はアレだけど、化粧したら、けっこう見られたものですよ」という自意識というか自負のオーラが噴き出ている。今まで気づかなかったが、エッセイ漫画の自画像って面白いねえ。