機動警察パトレイバー アーリーデイズ VOLUME 1. [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2000/04/25
- メディア: DVD
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ゆうきまさみによる漫画版が結果的には先行しているものの、映像だけでも、初期OVAシリーズ→劇場版1『機動警察パトレイバー the Movie』→TVシリーズ→新OVAシリーズ→劇場版2『機動警察パトレイバー 2 the Movie』と続き、かなり時間を経て2002年には劇場版3『WXIII PATLABOR THE MOVIE3』と同時上映の『ミニパト』も公開されている。さらには小説版・ゲーム版・テレホンサービス(電話をしたら聞けた模様)なども数多く作られるなど、非常に広範なメディアミックスプロジェクトだったことがわかる。今でこそメディアミックスは常識だけれど、80年代にこれだけのメディアミックスプロジェクトを構想・実現できたことは、かなりの驚きである。
本作は、ロボット技術を応用した歩行式の作業機械「レイバー」が実用化された10年後の近未来が舞台……なのだが、80年代から見た「近未来」であり、実際は既に本作の西暦を追い抜いてしまっている。設定についてはオープニングのナレーションがわかりやすいので、引用しておきたい。
ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械「レイバー」。しかし、それはレイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。警視庁は続発するレイバー犯罪に対抗すべく、本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称「特車二課」、パトロール・レイバー中隊――「パトレイバー」の誕生である。
要は、この特車二課の第2小隊に配属された隊員(警官)たちを主人公とした、青春あり、笑いあり、涙あり、陰謀あり、ロボットあり……な、盛り沢山でお腹いっぱいの濃密なアニメーションなのである。漫画版を読んだとき「面白いけれど、何かが足りない……」とムズムズしたのを記憶しているが、それはアニメーションと声だった。非常に面白い。