機動警察パトレイバー アーリーデイズ VOLUME 2. [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2000/04/25
- メディア: DVD
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『機動警察パトレイバー』シリーズは、ロボット技術を応用した歩行式の作業機械「レイバー」が実用化された10年後の近未来(実際は80年代から見た「近未来」なので2006年よりも以前)を舞台とする、青春あり、涙あり、笑いあり、陰謀あり、ロボットあり……な、お腹いっぱいアニメーションなのだが、設定についてはオープニングのナレーションがわかりやすいので、引用。
ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械「レイバー」。しかし、それはレイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。警視庁は続発するレイバー犯罪に対抗すべく、本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称「特車二課」、パトロール・レイバー中隊――「パトレイバー」の誕生である。
(他の映像シリーズや漫画版は前に観たことがあるものの)この初期OVAシリーズは今回初めて見たけれど、他シリーズでは冷めた印象の強い篠原遊馬が結構チャランポランなのと、進士さんが意外に不真面目っぽいところがあるのは、なかなかキャラクター設定としては新鮮だった。初期はこういうキャラクターだったのか〜。
後藤隊長の元同志(?)の甲斐が反乱を起こして日本を制圧しようとする5話&6話「二課の一番長い日」は、なかなか緊張感もあって面白かった。アニメーションを用いて、東京(日本)に戦争状態・紛争状態を作り出す――という思考実験というかシミュレーションは、押井守のテーマなのかな。アニメーションにそれほど詳しいわけではないが、他の押井守の作品でも、この種のプロットは多い気がする。