『NEON GENESIS EVANGELION vol.05』

NEON GENESIS EVANGELION vol.05 [DVD]

NEON GENESIS EVANGELION vol.05 [DVD]

地球規模の大災害「セカンドインパクト」を経た2015年の地球を舞台に、碇シンジ綾波レイ・アスカといった14歳の少年少女たちが、エヴァと呼ばれる人型兵器に搭乗して「使徒」と呼ばれる正体不明の敵と戦うアニメ作品『新世紀エヴァンゲリオン(通称エヴァ)』のDVD版。母親に死なれた上に父親に捨てられ、他人との接触を避け非主体的に生きる主人公・碇シンジは、ある日、特務機関ネルフの司令を務める父親・碇ゲンドウに呼び出され、父親への複雑な感情・関係を抱えたままエヴァに乗って「使徒」と戦う羽目になる。決して望んだ戦いではないのだが、エヴァに乗れる適性は14歳の少年少女の、それも一部の人間だけであり、必ずしも流されるばかりではなく、自問自答や葛藤を抱えながら少しずつ自分の殻を破ろうと苦闘する。仲間や友達・居場所もできた。しかし一方で、凄惨な光景の続く毎日に14歳の少年少女たちの魂は確実に傷つけられていく――というアウトラインだろうか。
DVD第5巻には以下のエピソードを収録している。

第拾七話 四人目の適格者 FOURTH CHILDREN
第拾八話 命の選択を AMBIVALENCE
第拾九話 男の戰い INTROJECTION
第弐拾話 こころのかたち、人のかたち WEAVING A STORY 2: oral stage

いやもう、4人目の適格者であったトウジの事故からアスカの無残な暴走まで、何をやってもうまくいかない、ろくでもない展開が続く。これまでは「使徒と戦う14歳の少年少女」という構図とはアンバランスな明るさがあったのだが、このあたりから消え去ってしまっている。