吉田寿『人事制度改革の戦略と実際』

大著。ただパラパラと見て表層を理解するだけなら意外に早く読み終えられるが、本当にきちんと理解しようとすると、まだ俺には難しい面も多い。職能には既にコンピテンシー的発想が含意されていることを指摘するなど、なかなか深い指摘もあった。職能=保有能力、コンピテンシー=発揮能力という教科書的な二分法以外に両者は一体どこがどう違うのか、と考えたり調べたりする作業は非常に勉強になった。他にも示唆を与えてくれる箇所はいくつもあるだろう。しばらくは折に触れて何度も読み返すことになりそうだ。