新井英樹『RIN』3巻

RIN(3) (ヤンマガKCスペシャル)

RIN(3) (ヤンマガKCスペシャル)

主人公に全く共感できない漫画を描かせたら天下一品の新井英樹によるボクシング漫画。主人公は相変わらずウザいのだが、今回はチト事情が違い、故郷の北海道の頃から好きだった幼なじみに対する失恋がとんでもないことになっている。まあ1巻や2巻でも十分すぎるくらい失恋しているのだが、この巻では「あーずっと好きだった女のそれは知りたくなかった」というような事柄。まあずっと好きだった幼なじみがこうなったら、誰でもショックは受けるわな。しかし新井英樹のスゴいところは、それでもなお主人公に感情移入できないことである。
しかし主人公は、自分でさんざん喧嘩を売ったライバルと世界チャンプ同士で戦うのだが、失恋のショックがデカ過ぎて全く闘志が沸いていない様子。一方のライバルは、主人公を殺さんばかりに燃え上がっている。どうなるか全く先が読めない。