木村紺『からん』1〜7巻

からん(1) (アフタヌーンKC)  からん(2) (アフタヌーンKC)  からん(3) (アフタヌーンKC)  からん(4) (アフタヌーンKC)
からん(5) (アフタヌーンKC)  からん(6) (アフタヌーンKC)  からん(7) <完> (アフタヌーンKC)
極私的大傑作『神戸在住』のあと、『巨娘』というストーリーギャグ漫画を挟みつつ次に挑んだのが、京都のお嬢様高校を舞台にした女子柔道部漫画。作品の振れ幅がスゴすぎて予測不可能です、木村先生。
登場人物の設定もなかなか凝っていて、面白くなりそうな雰囲気をずーっと備えつつ、ついにブレイクすることなく、打ち切りっぽく終わってしまった。何かもう色々と不十分で、この決着どうつけるのかと思っていたが、最終巻で大幅な増ページをして、作者としての決着をつけたようだ。書き下ろしでは、連載中は全くと言って良いほどスポットライトが当たらなかった「穂積」という登場人物に光を当て、そこから部員の心の結束を強めていくという、希望のあるエピソード。
まあ次回作に期待かなー。この人の漫画はかなり気に入っているので、早く次回作を読みたい。