大人気を博した『モテキ』を引きずることなくサッパリと終わらせた後の新作が本作。
主人公の少年は、顔が怖いという理由で、特にヤンキーでもないのに周囲から恐れられて灰色の高校生活を送ることになるが、高校を卒業したはずなのに、なぜか高校入学時にタイムリープしてしまう。3年間のトラウマか、主人公はすっかりニヒルな性格になっており、タイムリープしたところで大して心ときめくことも思いつかないわけだが、たった一人で応援団を守った挙げ句、結局団員不足で廃部に追いやってしまった女性団長のことが気になる。主人公は、応援団を建て直すことができれば何かが変わるのではという気持ちで、応援団に入団する……というプロローグ。
まあいわゆるタイムトラベルというかタイムリープモノで、設定自体はありきたりだと思うけれど、この人は絵柄も心理描写もセリフ選びもけっこう巧いので、けっこう面白い。
