高橋慶太郎『デストロ246』1巻

デストロ246 1 (サンデーGXコミックス)

デストロ246 1 (サンデーGXコミックス)

ヨルムンガンド』という暴力漫画を描いた作者による、女の子が暴れ回る暴力漫画。
そう聞くと『ブラック・ラグーン』を想起させるが、うーんどうだろう、本作の登場人物は、暴力自体が楽しくてたまらないイカレ女という感じがする。もちろんイカレ具合では『ブラック・ラグーン』の登場人物たちも十分な訳だが、あれは生きるために暴力を振るっているのである。その証拠に、頭が沸騰して暴力を振るうために生きているようなアウトサイダー(双子)は『ブラック・ラグーン』のロアナプラの街では危険視され、排斥された。しかし本作の登場人物は、みんながみんな、『ブラック・ラグーン』で言う双子のような存在ばかりに見える。そのことが話を面白くするのか、薄っぺらい暴力漫画になるのかは……もう少し読まないとわからないなあ。