
- 作者: キャメル・ヤマモト
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この人は(専門書を除けば)どこか人を食ったような柔らかいビジネス書を書くことが多く、それがまたキャッチーなだけでなく本質を突いているのでけっこう売れたりもするのだが、トーマツに移ってからはやや真面目なスタイルになった気がする。本書もやはり糞真面目な装丁である。これでは一般のサラリーマンは手に取らないだろうな。
ただ内容は「逃亡論」というコンセプトであり、なかなか刺激的で、また世間一般の常識とは異なるから、読み手に刺激を与えることができる。こういう本こそ「売れる」装丁やタイトルにすべきだと思う。
さて、逃亡という一見ネガティブな内容をどこまで真剣に書くのだろうかとと疑いながら読み始めたのだが、目から鱗がバサバサと落ちる箇所が何カ所かあり、けっこう面白い。この人自身、これまで「逃げる」ことを上手く利用して社会人生活を送ってきたという経験が語られる。から、本気の著作なのだろうな。