鎌谷悠希『少年ノート』8巻

少年ノート(8)<完> (モーニング KC)

少年ノート(8)<完> (モーニング KC)

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音に対しての感受性が人一倍豊かなボーイソプラノの少年を中心とした合唱部漫画。これは部活漫画・青春漫画であると同時に、「ボーイソプラノ」という声変わりによって避け難く喪われる「才能」を描いた作品である(むしろ「喪失」そのものを描いた作品とも言える)。
この巻にて完結。非常に楽しませてもらったが、想像よりはややアッサリとした終わり方だったかな。ボーイソプラノの声変わりに対してはポポちゃんが十分すぎるほどに苦しみ、そこから「事前学習」したのか、主人公は実に淡々と受け入れた。もっと葛藤があるものと思っていたが。