劇団ひとり『カプチーノを飲みながら』

Quick Japan Special Issue 劇団ひとり カプチーノを飲みながら

最近あまり憑依芸人という言い方はしなくなったように思うが、劇団ひとりは明らかに憑依芸人だろう。「劇団ひとり」の面白さではなく、「その役どころ」になりきって、面白さを醸し出す。最近あまりテレビを見ないが、古くは松本人志も憑依芸人と呼ばれたし、友近もそう呼ばれたかな。

本書は、劇団ひとりがマジシャン、花火師、戦場カメラマンなど40名の曲者に扮した上で、その曲者に劇団ひとりがインタビューを試みる……という、いわば究極の一人芝居である。

劇団ひとりvs劇団ひとり。

写真も文章も、何とも言えぬおかしみがある。