佐藤亜紀『小説のタクティクス』

小説の目的。それは「記述の運動によって読み手の応答を引き出すこと」だと著者は述べる。せっかく格好良く書いているところをわたしなりに無粋に噛み砕くと、書くことで、感動だったり涙だったりワクワクだったり嫉妬だったり……といった感情を引き出すということだろう。

それを戦略的に、すなわちマクロ的に捉えようとしたのが『小説のストラテジー』という本で、戦術的に捉えようとしたのが本書『小説のタクティクス』となるそうだ。

しかし言い回しが小難しくて全くピンと来ないなあ。