荒川弘『銀の匙』11〜12巻

銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)

6巻くらいまではあまり面白いと思えなかったのだが、7巻くらいからどんどん面白くなってきた……のだけど、12巻から雰囲気が明らかに変わったな。相変わらず面白いんだけど、描写のペースがグンと上がり、11巻までは「春」「夏」「秋」「冬」とじっくり描写してきたのに対して、12巻は「四季」として、そうしたじっくりとした描写がなくなり、むしろ時間の流れを意識させる構成になっている。
結局のところ、主人公は、高校1年生の1年間で、人として大きく変わり、成長した。だから高校2年生として書くことは減ってきたのだと思う。おそらく13巻で終わるんだろうな。最後まできちんと読みたい。