浦沢直樹『MASTERキートン Reマスター』

MASTERキートン Reマスター 豪華版 (ビッグ コミックス〔スペシャル])

MASTERキートン Reマスター 豪華版 (ビッグ コミックス〔スペシャル])

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTER KEATON完全版 4―MASTERキートン (ビッグコミックススペシャル) MASTER KEATON完全版 5―MASTERキートン (ビッグコミックススペシャル) MASTERキートン 6 完全版 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) MASTERキートン 7 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTERキートン 8 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTERキートン 9 完全版 (ビッグコミックススペシャル) MASTER KEATON完全版 10―MASTERキートン (ビッグコミックススペシャル)
MASTER KEATON完全版 11―MASTERキートン (ビッグコミックススペシャル) MASTER KEATON完全版 12―MASTERキートン (ビッグコミックススペシャル) キートン動物記―MASTERキートン/番外編 (Big comics color special)
かの名作『MASTERキートン』の20年後を描いた続編。
主人公の平賀=キートン・太一は、元SASサバイバル教官という凄腕の軍人である。本当は考古学の研究者として身を立てていきたいと考えているが、大学方面に職を見つけられず、ロイズ保険組合の調査員(オプ)として身を立てていた。そんな大学講師と調査員の二重生活を描いたのが『MASTERキートン』という作品だったのだが、そのラストでキートンは考古学上の大きな発見をした。しかしその発見は異端扱いされ、20年後となる本書でも、未だに博士号の取得には至っていない……という設定である。
『MASTERキートン』自体、20年前の作品とは思えないほどアクチュアルなテーマで未だに色褪せない面白さを誇っているのだが、Reマスターの方も相変わらず面白い。しかしながらReマスターの表紙には「1巻」という表記がないので、全1巻で完結したのかもしれない。個人的には、浦沢直樹は『BILLY BAT』をさっさと完結させ、Reマスターの執筆に専念すべきだと思うんだけど……。