
- 作者: 都留泰作
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/30
- メディア: コミック
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で、いざ与那瀬に戻ってくると、物凄い数の人がいる。お勉強ばかりしていた主人公は知らなかったが、世界は今、1ヶ月前に突如登場した天体現象(通称タンゴ星団)を見るために与那瀬はお祭り騒ぎとなっていた。本来タンゴ星団は南半球でしか見ることができない巨大球状星団なのだが、与那瀬は日本で唯一、タンゴ星団の全体像がギリギリ見られるポイントであり、その全体像を、まさに明日から拝めることが出来る。そんな絶妙のタイミングで、主人公は与那瀬に戻ってきた……と、こんな感じのプロローグ。
このコミュ障の主人公の振る舞いはリアル過ぎ&キモ過ぎで、しかし院試に落ち続けるという設定が他人事とは思えず、どうにも目が離せない。キャラで引っ張っていくタイプの漫画なのかと思っていたが、SFとしてもスケールがデカく、良い意味でハッタリがきいている。そして今後の展開が全く読めない。
前作にしてデビュー作『ナチュン』の頃からキレのあるSFを描いているなと思っていたが、この人は漫画家にして文化人類学者でもあるらしい。どうりで目のつけどころが違うなあ。
2巻も大期待!