靴下ぬぎ子『ソワレ学級』1巻

ソワレ学級 1 (リュウコミックス)

ソワレ学級 1 (リュウコミックス)

「靴下ぬぎ子」という筆名の出オチ感に惹かれて思わず購入。最近では「まんしゅうきつこ」以来の衝撃である。まあきつこの場合は「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」というブログタイトルが筆名以上にアレな感じだったのだが。

閑話休題。本書は(靴下ぬぎ子という筆名の漫画家が描いたとは思えないほど)意外にも正統派な青春漫画である。主人公たちは「単位制高校」に通う高校生なのだが、フツーが好きな日本人にとって、単位制高校に通っているという事実は多少なりともコンプレックスを抱えさせるのだろう。全日制の高校に通う中学時代の元クラスメートと積極的に会おうとしないなど、わずかながら影がある。その気持ちはわからんでもない。彼らは別段不幸と言うほどではないし、変人たちの集まりというほどでもないのだが……微妙なバランスなんだよね。

なかなか面白い。

なお主人公の片割れがやや百合っぽい感じがするのだが、連載誌はコミックリュウであり、特に百合雑誌ではないから、今後どうなるかはよくわからない。あまり百合色が強くなるのは正直嫌だなあ。