雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』5巻

クールで格好良いがコミュ障気味な倫理の先生が、選択科目である倫理を選択した生徒たちの悩みと向き合っていく漫画。

いや、どうだろう、主体が倫理の先生というよりも、主体は生徒って感じもするから、生徒を中心とした群像劇なのかな。

いずれにせよ、生徒たちの悩みがジワーッと描写されて、でもそれがステロタイプや通俗論に100%当てはまっているわけでもなく、それが何となく面白い。

今回も、祖父の介護で疲れ切っている生徒が出てきて、何だろう、よくわからないけど涙が止まらなかった。決して同情ではない。そもそもそういうストーリーではなかった。けど良かった。

文字では説明し切れない。漫画ならではの良さがあったから。