アラカワシン+戸倉儚『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』3〜4巻

コミックスのレビュースコアがめちゃくちゃ高いので、以前1〜2巻だけ読んで継続を見送っていたが、再度続きを買うことにした次第。

主人公は付与術師、いわゆる味方にバフをかけるだけの不人気職業で、元々在籍していたパーティーを実力不足で追い出されてしまう。しかし実は物凄く勉強熱心で、骨や筋肉ごとに細かくバフやデバフを調整して術をかけることで「自分の全盛期レベル」を実現するなど術をかけられた側に違和感のないバフができたり、論文レベルの事務手続きをやってのけたり(ギルドに対して様々な申請や報告の書類が必要という世界線)、どんなトラップがどこにあるかも研究と統計でわかるという索敵スキルを持っていたりと、実はめちゃくちゃ有能という、正直なろう系でよくある設定。また、持ち前の性格&前パーティーで雑な扱いをされていたことが原因で、「ふひひ」といった卑屈な笑いをしたり自分を卑下したりするのが常という設定。

これまでの必死な勉強や研究は全く描写されておらず、個人的には正直主人公に魅力が全然ない。

3巻と4巻も、主人公のために用意された展開ばかりで、見せ場は多いが、なるほどという感想しかない。

5巻に期待。