インキュベ日記

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森博嗣『数奇にして模型』

数奇にして模型 (講談社文庫)

数奇にして模型 (講談社文庫)

大学教授・犀川創平と教え子・西之園萌絵の師弟コンビが探偵役を務める「S&Mシリーズ」の第9弾。
コスプレやフィギュアといったアキバ系な趣味に興じる人々が多数登場するが、こういったキャラクターはこれまで全く出てこなかったので、なかなか新鮮。それに、一見「ありえない」と思われる突飛なトリックや、動機に乏しい登場人物であっても、論理的・合理的に整理した結果として残ったものが、トリックや犯人なのだ……というスタンスは、このシリーズに共通して見られるものである。相変わらず面白い。